動物の体温について考えたことがあるだろうか。
哺乳類は言わずと知れた恒温動物である。
外気温に関係なく、人間であれば36度前後の体温を保とうと努力する。
雪山で遭難するなどして、長時間零下の気温にさらされるなどすると、低い体温に陥り低体温症になるし、逆に高ければやはりこれはこれで問題だ。
一般の生活において健康であれば、体が汗をかいたり、毛穴を閉じるなどして、勝手に平熱を保とうとするはずだ。
ただ、肌の色や骨格、はるか遠い先祖の歩んだ道などによっても体温は異なるので、あくまで日本人の平均体温ということにさせて頂く。
ちなみに、イギリス系オーストラリア人の平均体温は37度前後にもなるらしい。
当然人にもよるし、移民の国である当地では混血も多いので、個人差はそれなりにあるはずだ。
白人は日本人よりも筋肉量が多く、その分熱量が高く、常に発熱していて体温が高いというのもあるらしいが、どようやら血液の違いというのがその大きな理由らしい。
実際に研究されて論文での発表もあるようで白人の血液は赤血球の比重が高く、その分蓄熱量も高いとのこと。(論文読んだけど詳しくはよくわかりません・・・。)
体温の違いはこの血液の違いによるものが多いとのこと。
確かに日本人が寒さで震えている時に横で半そで、半パン、ビーチサンダルで涼しいね。というすまし顔をしているオーストラリア人は多い。
上記理由からもあるように、DNAから引き継がれる部分も多く、アジア人と結婚する白人が増えていけばいずれその子供、また孫は体感する温度や、平熱も変わってくるのだという。
ま、これら人間の体温については余談だが、今回は人間以外の動物の平熱について。
日本人の平熱を36度とすると、他の動物たちは総じてこの体温よりも少し高め。
例えば・・・
犬、猫、馬 38度
牛、豚、羊 39度
鶏 40度
(当然個体差もあるので大まかな数字。)
これらは皆恒温動物である。
暑かろうが、寒かろうが体温を一定に保とうとする。
何が言いたいかというと、一般的に人間に食されている牛、豚、鶏という動物たちは人間よりも高い体温ということ。
そんな人間よりも高い体温の動物の肉を食すとどうなるか・・・。
こんな経験はないだろうか。
皆でもつ鍋パーティを開催。アツアツの鍋にたっぷりのお肉と野菜をいれて堪能。お腹いっぱいになって、鍋の火を落として、ひとしきりの雑談後、さぁ、片付けようというときにスープの上に浮き固まっている油のかたまり。
『これ喰ってたん?』
油マシマシラーメンだってそうである。
現代社会の食事では油を使った料理が多い。たっぷりと油を体に取り込んでいるのだ。
もつ鍋の後の雑炊なんて、最高にウマいが、油の量も相当取り込んでいるはずだ。
でも油とは脂質のこと。3大栄養素の1つでもある。
摂取すること自体決して悪いものではないし、体のバランスを保つのに、必要なものと言える。
ただ、摂取しすぎはデブへと近づく。
体の中で消化しきれない油はぜい肉と呼ばれる貯蔵庫へ。
普段体を動かすのにあまり邪魔にならない、お腹周りや二の腕などへと貯蔵され、こんどお腹空いた時の為に貯めておくよ。と本能のままに貯蓄していく。
今の時代、食べ物に困るようなことは少なく、むしろ好きなもの、食べたいもの、食べてみたいものが多数なわけだ。
なんだかさー、上からじゃんじゃん食べ物入ってくるけどさー、じゃ、この貯蓄したもの、いつ使うん? それより新たな貯蓄出来まっせ。となる。
そして、前述の人間の体温よりも高い動物のお肉に含まれる脂質は、2~3度程度体温が低い人間の体の中では溶けにくいのだ。
脂質は1グラムあたりのカロリーは9キロカロリー。
対して、タンパク質、炭水化物のカロリーは1グラムあたりで4キロカロリー。
これが3大栄養素のカロリー。
はて、脂質の量が多くなるとどうなるかは一目瞭然である。
体を頻繁に動かすような人なら発熱して、汗かいて、運動エネルギーとしてその貯蓄脂肪も使われようが、基本家では動画見てますけど。という方にとってはその溜め込んだぜい肉は消化しにくい状況と言える。
でも一般の食事を好む人にとって、お肉は必要不可欠。これも3大栄養素の1つ、タンパク質なんだから適度に摂るのはもちろん超大事なこと。
でも食べ過ぎは貯蓄される。
そこで!
魚にも焦点をあてたい。
魚の体温というのはほぼほぼ、水の温度と同じ。
※海の中にいるクジラやイルカは別。彼らは哺乳類に分類され、体温は37度前後。
日本人にもなじみのある、タイ、サーモン、タラ、ハマチ、その他色々なおいしい魚たち。
夏場は川や海水の温度がいくらか上昇するとはいえ、水の温度が36度なんて話は聞いたことがない。そんなのは風呂だ。
この魚たちの体温は人間よりも圧倒的に低いのだ。
サンマであれば秋。読んで字のごとく、冬の時期によく食べられる鱈。などその魚たちの美味しいと言われるシーズンはよく『脂が乗ってるねー。』と言われる。
これは魚たちが冬を越すために栄養を蓄えて、沢山食べて太っているのだ。おデブになった状態である。
魚の内臓だって人間と同じで脂肪たっぷりになる。
そんな魚の肥満状態を『最高の脂の乗りだぜ。』と言うのだ。(そんな最高の脂の乗りの魚ほど熟成に適しているとも言われる。)
その魚の脂の乗りに関係なく、その体温は人間よりもはるか下をいく。
人間の体内に入った魚の脂質は人間の体温で、消化されやすい。
魚食が健康にいいのはこういうのも1つの理由と言える。
タレを絡ませたカルビとご飯というのも最高の組み合わせだが、1週間に2回くらいは夕食に魚を取り入れてみたら、それだけで変化見られるかもね。
おれは魚もどんぶり飯と一緒にかきこんで、結局炭水化物を多めに取り込んでしまう悪い癖があるのだけど・・・。
さぁ、今晩は魚食べるかね。
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