③の続き
砂漠地帯に向かうのに必要なものをこちらで色々と揃えていく必要がある。砂漠旅の道中、食事は全て大島さんがインスタント麺や宇宙食など、お湯のみで作れるようなものを用意してくれるという。
そこはさすがの経験値。「南極で食べたこの宇宙食は最低だった。」とか、「これはまずまず。」とか、特殊な旅をしていない限り知り得ない特殊なインスタントフードの知識を豊富にお持ちである。素人が口出し出来るレベルではない。ここは完全にお任せしよう。
大島さんからは「山口さんは車の手配の部分、完全にお任せします。旅行会社の人に任せておけば安心ですよ。」と全幅の信頼を寄せてくれていた。
期待に応えるべく、大島さんが以前調べていたというアリススプリングスのレンタカー会社に連絡、4WDを予約。
『さすが大島さん、教えてもらったところ、どこの会社よりも安かったですよ。車の手配は完了です。』と報告。
なんてことはない。大島さんが事前に調べたところで予約をしたまで。こちらでもウェブで調べたが、そこがアリススプリングスの地元に根付いたレンタカー屋のようで、やっぱり安い。他力9割で最後のみ手配を済ませた形だ。
その他牽引ロープ、バッテリージャンプコード、タイヤパンク修理キット、タイヤエアチェッカー、タイヤインフレーター、デフレーターなど、自宅にあったものを寄せ集め、さらにはオーストラリアのオートバックス的なところやウェブから必要なグッズを購入してく。
あとは砂漠地帯では目印となるこの『旗』も重要。
セーフティフラッグなるもので、砂丘を超える際、反対側から来る車両への目印となる。砂丘を超える際にこの旗をつけることが義務化されており、つけていないことがレンジャーにばれると思い罰金が科せられる。
罰金云々の前に、つけていないことで、双方向からきた4WDがお互いに気付かずにタイミング悪く砂丘のトップで正面衝突となることを避けようというもの。
こんなものがあるとは全く知らなかった。色々と勉強になる。と同時にただの砂地ではないことを改めて認識してグッズを揃える段階から何やら生唾ものである。
とはいえこの時期の私に出来ることはそう多くない。この時期は淡々と準備だけを進めている状態だった。
大島さん単独第1期スタート(2019年4月26日~5月5日)
いずれオーストラリアの冬が近づくと、大島さんは大企業の経理として忙殺する日々を過ごしながら、体力作りと第1期の旅への準備を進めている。
第1期では大島さんは旅客バスを使って出来る限りシンプソン砂漠の近くまで行き、自転車で舗装路300km、砂漠を300km走ってくる。というもの。この時は車でのアシストはなく、単独となる。その分荷物も相当な量になったはずだ。
同時に衛星携帯電話の具合、砂漠の状況を見てこちらに報告頂くことになっていた。
そして第1期終了後に頂いたご報告。長文だったのだが、それをぎゅっとするとこんな感じ。
・1日の気温差は30度
・田舎過ぎてアリススプリングスを出てからはWi-Fiは使用不可、ごく一部で使える場所も
・衛星携帯電話で送信できるメッセージ量は50KBまで(英語でのメッセージのみ)
・写真やエクセル、ワードなどのツールは使用不可
・灼熱、寒さ、雨、砂嵐、竜巻、ハエ地獄の全てを経験
一緒に添付されていた写真の一部 ↓
こんなとこだけども「もしも同行が無理だったら遠慮なく言ってくれ。忌憚ないご意見をまっている。」とも・・・。
いやいや大島さん、確かに約2週間Wi-Fiなしは厳しい。
でもここまできて、そりゃないっしょー!!
⑤へ続く
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