ピンクレイクという神秘の湖を見たことがあるだろうか。様々な条件が揃うと絵具を溶かしたようなピンク色をした湖が現れる。どれほどの数があるのかはわからないが、世界でも色々なところにピンクレイクはあるとのこと。そして、ここメルボルンにも綺麗なピンク色をした通常の湖ではあり得ない色をしたピンクレイクがある。
このピンクレイクはメルボルンの街中にもほど近いところにある。周りは高速道路に囲まれているので、車がないと訪問が難しいが、街中かからも5キロ程度とそう遠くはない。
このピンクレイクは全長3.2キロのウェストゲートブリッジというメルボルンの街と西側のエリアの間を流れるヤラ川の上をつなぐ巨大な橋の上から見ることが出来る。とはいってもこのウェストゲートブリッジは橋の上で車を停めることは出来ない。その為、車走行中に橋の上からチラ見となる。
近くで見る場合は高速道路から脇道にそれていけば駐車スペースもある。冬の間は何の変哲もない普通の湖だが、夏から秋にかけて鮮やかなピンク色を見せてくれる。
今年のピンクレイクは一段と色が綺麗かも。
3月17日、朝7時頃に携帯電話で撮った写真。
天候がよく、風がなければさらに映える写真が撮れる。
この湖は海から1キロほどしか離れていないことが関係しているのか、淡水ではなく、塩水。
塩分濃度が通常よりも高くなり、気温が高く、雨水などで濃度が薄められることがなければ湖底で成長する藻が光合成の過程でベータカロチンを生成し、湖をピンク色に染める。
実はこの湖がピンク色に変わり始めたのは2012年の夏が最初。それまでは特にピンク色に染まることはなかったのだが、様々な条件が整い、このようになっているのだという。
メルボルンは冬になると降雨量が多くなり、気温も下がる為、あと数週間もすると徐々に元の色に戻っていくはず。もしも夏の時期にメルボルンに来られる際にはピンク色の神秘的な湖も一度見てみて頂きたい。
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