今日では航空券の金額もだいぶ安くなり、海外というものが昔ほど遠い存在ではなくなっている。30年前はハワイに行くのに40万円、50万円もの支払が必要になっていたのが、今では本当に安い金額で行ける。時期を選ばなければ5-6万円ほどで行けるのではないだろうか。自分が住んでいるオーストラリアのメルボルンも同様である。我が家族のようにメルボルンに住んでいる日本人は相当数に及ぶ。
成田空港との直行便が就航し、今ではカンタス航空と日本航空、双方の国のフラッグキャリアが1日1便ずつ行き来している。様々なバックグラウンドを持つ方が多く、白人社会といった感じはここはそう強く感じない。だからこそ、我々家族のような居候状態でも、この土地に住みやすく、そして、これからも住みたい。となるのだろう。
同じ境遇の方は国籍問わず多いと思っている。イギリスのエコノミー誌で『 世界で最も住みやすい都市 』にも7年連続で1位に輝いている。
ここは南太平洋に位置し、日本のほぼ真下にある国である。
そんなメルボルンで行われているレースで Ironman 70.3 Geelong を今回はご紹介したい。上述の通り世界がそう遠くない時代になり、海外のレースに出るアスリートもだいぶ増えている。このブログが何かのお手伝いになれば幸いだ。
Ironman 70.3 Geelong は毎年こちらの夏である2月に行われており、日本から来る方は、寒い季節を飛び出して真逆のシーズンにやるトライアスロンになる。40度になることもあるメルボルンの夏。気温差40度も覚悟して来豪頂きたい。
おれはこのレースに2015年から2017年まで3年連続で出場していた。2018年もモチロン出るつもりだった。
それが事件が起きたのだ。
バイクが盗まれた!
本当にショックだった。
妻に買ってもらった初めてのバイクだったのに・・・。
お題から逸れてしまうので、これは後日改めて”盗難記”を残しておくことにする。
さて、その Ironman 70.3 Geelong の事前準備編だ。
【 宿について 】
メルボルン在住の方でバイクを乗せられる車があるのであれば、自宅から朝早く出発すれば問題はないと思うが日本から来るとなると、宿を確保する必要がある。メルボルンといってもこのGeelongはメルボルンの中心地から車で1時間かかる。
レース前のホテルをメルボルン近郊に確保してはならない。電車も出ているのだが、バイクを輪行しての電車乗車は明らかにレース前に余計な労力を使うことになる。さらに、レース当日は日曜日ということもあり、電車では開始時間に間に合わない。
地図が小さく分かり難いのだが、これはGeelongの町のGoogle mapの切り抜きである。
桃 - バイクラックエリア
青 - スイム
黄 - チェックイン、Expo会場
紫 - Novotel Hotel Geelong
緑 - Rydges Hotel Geelong
紫色のアイコンのノボテルホテルからチェックイン会場は目の前。ベストポジションと言える。レース終了後、足を使い切っていたとしても桃色エリアでバイクをピックアップしてゆっくり歩いて10分ほどで到着する。ちなみに緑色アイコンのRydges Hotel Geelongからチェックイン会場までは1.5キロ弱の距離がある。距離感がつかめるよう参考までに2つホテルを例にだしたが、他にもホテルは多数ある。Airbnbなんて手もあるだろう。いずれにしても早めに宿確保することを強くお勧めする。ちなみにGeelongという町は25万人弱の人達が住む規模の町だ。
【 チェックイン 】
多くのアイアンマンレースがそうなのだと思うが、バイク預託とチェックインを事前に済ませなければならない。Geelongの場合チェックインは前日(土曜日)と前々日(金曜日)で手続を行う。ただし、バイクを預けるのは土曜日になってから。金曜日はセキュリティスタッフがいないので預かってくれない。おれは初めてのアイアンマンではバイクを積んで金曜日に出向いて、チェックインだけをして帰宅。翌日にバイクと共に再度出向く。ということがあった。ご注意を。
その年によっていくらか異なると思うが、前々日(金曜日)は14:30頃にはエキスポや各店舗がオープンする。
前日(土曜日)は10:00-16:00が受付可能な時間となる。前日の時間帯でバイク預託を済ませなければならない。チェックインする時にはアイアンマンのロゴを冠したバックにBibや腕に貼り付けるタトゥーシール、その他スポンサーグッズである
ボトルやエナジードリンク、チラシなどと一緒に Finisher T-shirt も入れて渡してくれる。このシャツは毎年サイズ感が異なる。去年は Small でちょうどよかったのが、今年はこれでは大きい。など微妙な変化がある。このシャツにこだわりのある人はチェックインと同時に着用して確認をしておくことをお勧めする。
またチェックインの時に自分の名前や生年月日を確認するのだが、オーストラリアの日付は『 02/01/77 』のように記載する。アメリカでは『 01/02/77 』。これはおれの誕生日だが、1977年1月2日。以前2月1日生まれとして登録していたことがあった。
一応その場でも直してくれるのだが、いたっていい加減… 否、おおらかなのがオーストラリア。はいはい、やっとくよ。といって直っていないケースもあり。そんな小さなことは気にしない。
確かに1月生まれが2月生まれとなっても大差はないが、生年月日の打ち間違いで年齢のカテゴリーの変更になってしまわぬようご注意を。ましてやボランティアの方が中心となって運営を行っているのだ。自分のミスで迷惑はかけたくない。チェックインでリストバンドを巻いてもらうとそれで完了となる。
このリストバンドはレース当日まで外すことは出来ない。
レース当日の朝は5:45~6:45の間にのみ、バイクトランジションエリアにのみ入ることが出来る。このトランジションエリアに入る前にヘルメットチェックが行われる。しっかりとヘルメットを着用し、リストバンドを見せるとトランジションエリアへ入場可能となる。この時間を使ってスイム→バイク、バイク→ランへの準備を進めてく。それが終わると荷物預け。注意としては一般の荷物と、タイヤポンプは預ける場所が異なる。タイヤポンプはチェックインの際にもらうステッカーを見えるところにつけて、トランジションエリア内にあるポンプ置き場に預けること。バックパック、ボストンバックなど一般の荷物はスイムスタートとは反対側、海を背にした道路側に2トンほどのサイズのトラックが停まるのでこのトラックに預けることになる。預けた荷物はゴール地点、リカバリーテントを出たところで受け取ることが出来る。タイヤポンプはトランジションエリアにあるので、バイクピックアップの際に一緒に持ち帰ることになる。バイクだけピックアップしてポンプを置いて帰らぬようご注意を。
ちなみにレース当日は要所要所にメディカルスタッフが待機してくれている。
・スイムスタート&フィニッシュ地点
・トランジションエリア
・バイク&ランコースの所定の場所
・終了時のリカバリーテント内
どこで怪我をしたり、体調が悪くなるかはわからない。
万が一が起きた時には近くのスタッフに声をかけるか、周りの選手に声をかけメディカルスタッフを呼んで頂くことになる。このサポートだってレース申し込みの金額に含まれているのだ。万が一の時には遠慮なく利用したほうがいい。利用しなくてもメディカルスタッフがいるということだけでも精神的サポートと言える。
レース前日にはコース下見のバスも定期的に出ているが、実はこれには乗ったことがないので、コメントは割愛させて頂く。その他事前準備で不明な点があればお尋ね頂きたい。
次回以降、種目別の体験談編へ。
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