撮り鉄、乗り鉄、歩鉄

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『世の中に鉄道のファンは山ほどいます。』

『でもその鉄道ファンにも種類があるんです。』

『大きく別けると撮り鉄、乗り鉄、歩鉄です。』

おれはこの言葉を聴いた時、へぇーとしか言えなかった。男なら一度はあるであろう、幼少の頃の『乗り物大好き期』。
機関車トーマスに始まり、様々な鉄道に憧れを見出していく。日本という最高の鉄道王国はSLもあればJR、私鉄、地下鉄、モノレール、路面電車と数多くの鉄道が市民の足となり、生活を支えている。そして非常に奥の深い世界である。
日本は地上最速にして超快適な乗り物、新幹線もある。オーストラリアに住んでいると『日本のシンカンセンはすごいんだろ??移動中コインを立てて置いても倒れないんだろ??』と聞かれることがある。SNSの動画で新幹線走行中にも窓のへりに立てたコインが倒れずにいる様子が動画で上がっているらしい。鉄道のほとんどは定刻通りに出発し、駅にひかれたここに〇号車が止まります。乗車口はこちら。的な白線が引かれている。次々発をお待ちの方はこちら。的なものもある。こんなのは日本くらいではなかろうか?他の国もあるのか?詳しくはわからないが、日本の鉄道における評価というのは異常なほど高い。
人々は様々な鉄道に感動を受け、写真を撮っては楽しみ、そして乗っては楽しみ、ということをしている。
ところがおれには小さい頃から電車に興味を持つということがなかった。周りの友人たちは地元である大船駅の電車をみて、根岸線がどう。とか、東海道線がどう。とか、駅の名前が全部言えるだとか。おれにとっては皆目理解しがたいものであった。あまり興味がなかったのであろう。それよりは昆虫ファンだった気がする。

この大島さんとの出会いはほんのビジネス上の営業からの出会い。一目で悪い人でないとわかる顔つきをしている。だがしかし!この人はただモノではない。

Oshima-san

 

男なら一度はあるであろう、思春期の頃の『冒険したい期』これはおれにもあった。兵庫県、丹波のド田舎生まれのおれにとっては自然と触れることに抵抗はない。ただ、社会人になってそんな気持ちは忘れていた。それどころじゃない。といったところが本音だろう。
ただ、このお方は鉄道好きにして、その冒険心をもずっと持ち続けてあきらめない男。
アラフォーにして、一流企業に勤め、さらには子供が2人いて、今奥さんは3人目を身ごもっている最中、つらい冒険に出ようという旅人でありサラリーマンであり冒険家なのである。

冒険家といっても定義が難しい。ましてやおれは冒険に憧れこそあれど、実際の冒険などしたことがない。この大島さんはおれよりも6つか7つか下、かなりの若さでありながら、破天荒な人間である。

南極大陸までのチャーター機に1200万円を払い大陸上陸、南極点までの氷上200キロを自転車で走破したり、アメリカデスバレーで気温60度にも及ぶ渓谷を自転車で滑走。途中で気を失い、レンジャーに救出されたり、その他数々の『僻地』での武勇伝を残しつつを冒険している『ヘンタイ』なのである。

今回はそんな鉄道音痴なおれが『大の鉄道ファン』で『ヘンタイ』である大島さんとメルボルンのとある廃線跡をバイクで駆け抜けたときのお話。
ちなみに大島さんは 『歩鉄』な人である。

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