2018年10月 メルボルンマラソン体験記 - 4

Run

出た!!! この痛み。本当に毎回感じるが信じられない痛みだ。前を行くミスターサブスリーがすれ違う際に

『ぐっさん!足攣りそうだったら、止まってのばしてよ!』

さすがの助言である。おれには人にアドバイスするほどの余裕はないがすれ違いざまにこんなに小粋な一言を残していく。この一言のおかげで、予兆がでてから無理はしていないはずだったのだが、こうなったらもう動けない。30キロ手前でこの状況とは・・・。やはり走り込み不足は否めない。なんてことだ・・・。一度この状況になるとペースをガクッと落とさない限り、何度もこの痛みは襲ってくる。今までの体験ではそうだ。そして、この自分が過去にしてきた経験はほぼ間違いない。そして、それはやはり間違っていなかった。完全に立ち止まって足をのばす、走りだして、攣る。のばす。走りだして、攣る。これを繰り返す。
実はこの時点でも3.5切りをあきらめていない。ここまではまだいくらかの貯金があったこともあり、完全に立ち止まって入念にストレッチ。2分ほど立ち止まったのではなかろうか。5分ペースを保とうとその後も走りだす。とはいってもこうなってしまってはペースもあがらない。じりじりとペースを下げ、キロ5:15、5:20、5:30とズルズルとペースをさげていく。この30キロ手前で足が攣ってから37キロ付近までは本当にしんどかった。

ペースが落ちていたこともあり、足がいくらか復活してきたのかしんどくてたまらないものの、最後の5キロは何とか、走れる。
とはいえ、手元のガーミンを見ると心拍数は180を超えている。37キロを超え、長距離と言われる距離に差し掛かり、練習でもやっていない距離に、我が内臓達も苦しい状況だ・・・。

ここであごひげ藤原とすれ違う。なんと! 足が攣って伸ばしている間に先に行っていると思っていた。おれよりも3-4分遅いところを走っているといったところか。俺が苦しんでいる時にあごひげ藤原も同様に苦しんでいたようだ。

そこからももがきつづけ、メルボルンの街中に戻ってくる。40キロ地点の苦悶の表情がこちら。

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ここからは意地しかない。動かない足を意思とは反する気持ちで無理やり前に進める。ここから先が本当に苦しい、上り坂だろうと下り坂だろうと平坦だろうと全てしんどい。でも市内は応援も多い。声援に背中を押され、また一歩を踏み出す。こんなことを繰り返すも、ゴールがすぐ先にあるのがわかっているのにも関わらず、一歩が重たい。10メートルがしんどかった。何度かこのコースをやっていたから、ゴールまでの距離がわかっていたからそういう感情になったのかもしれない。

最後メルボルンマラソンのゴールとなるメルボルンクリケットグラウンドのスタジアム内に入るとこんなである。

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そしてこれである。20x30-PPPP3013.jpeg

何とか完走。
後半ガクッとペースダウンの3時間45分。

結局3.5切りも出来ず、キャップけいこの持つ3時間36分も超えられず。ただもう足が出なかった。これが今の実力だな・・・。あごひげ藤原には勝利したものの、今回はどうなの?またお互いコンディションがいい時にやろうではないか。

また来年、トレーニングを積んで臨もう。毎回この時期限定でそう強く願っている。

 

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