アイアンキッズ 後編

2月17日、当日。
アイアンキッズのスタートもまた早い。
家を出るのはまだ暗いうちとなる。そして何やら晴美も車に乗り込むではないか。
『 ナニ? オヌシオウエン二イクノカ?? 』
『 アタリマエダ 』と言わんばかりの表情を浮かべる。
そうか。そうか。息子への愛とはこういうことだな。
ジェラシー込みの顔で頷き家族3人でまだ暗い道を走りだす。
Geelong
のアイアンキッズも大人と同様のバイクトランジションエリアを使う。
ヘルメットを着用し、問題ないことを係の方に見せるとバイクを預ける。
その後はキッズ揃って体操である。こんな様子。

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曲名はわからないが、ここ最近の流行りの歌やYMCAに合わせて歌って踊る。
体を温めていざ海へ。
ライフガードの方たちがかなり狭い間隔で立ってくれている。
万が一が無いように手厚いサポート。さすがだ。順に10人くらいずつ入水、ブイを経由し砂浜に向かって泳ぎだす。
足が着くので、チョコチョコと立っている子もいれば、大人顔負けのスピードで泳ぐ子もいる。
75mなので、あっという間だ。泳ぎ終えると走ってトランジションエリアへ。
我が息子は完全にマイペース男、歩いたり、もうやめる。などというのでは。と覚悟していたが、
その場の雰囲気に押されたのか、奮闘を見せていた。
一緒にスタートしたグループの中ではスイムは一番後ろのゴールとなったが、そんなことはどうでもよい。
ゴールが勝ちなのだ。それがトライアスロン。
トランジションエリアでも多数のボランティアスタッフが着替えやバイクのサポートをしてくれる。
バイクは息子貫介の得意分野。片道1.6キロの学校までの道のりを必要ですか。というほど変速し、ジテツウしている。
もはや7段変速マスターである。
ここで追い上げを見せかなり抜いたらしい。その後、ランに移るのだが、この時点でだいぶお疲れの様子。
でも泣き言を言わずに両親の声援に冷たい流し目と、冷めた苦笑いで応える余裕もある。

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この写真の後、ラストスパートをかけ、初アイアンキッズ、見事完走。
距離が短いのであっという間ではあったが、周りのお父さん、お母さんも盛り上がり、なかなか楽しいイベントだ。
運動が苦手な子供でもこの手厚いライフガード、ボランティアスタッフのサポートで安心して見ていられる。
何より息子が体を動かしてこの完走という達成感を味わってくれたことが何よりうれしい。
他のお子さんにも、興味があるのであれば是非お勧めしたい。
このアイアンキッズ(Geelong)は3,000円ほどの金額で参加可能だ。

ちなみに翌日にはアイアンマン Geelong 70.3 の本番を迎える。実はこの時、おれは体重増加中。
そう、この時あまり動いていなかった。なんせバイクが盗まれたから。そしてふてくされていたから。
まぁ、このことはバイク乗りの方が同じ轍を踏まないためにも後日ブログで書いておくことにしようと思う。
なので翌日のレースはなし。

見事アイアンキッズとなった息子に尋ねる。
『 よし、来年もアイアンキッズやるか!? 』

『 ん? 来年? やらなーい。(-。-)y-゜゜゜ 』

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