Sri Chinmoy Princess Park 15キロ - 後編

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レーススタート後、まずはペースの違う人たちを抜いていかなければならない。4:25という目標だとこのこじんまりレースでは比較的早いほうのペースになる。隙間をみつけてはそこを抜け、隙間がなければ道から外れて芝生の上を走る。最初はペースがアップダウンし、呼吸も落ち着かないが仕方がない。今回は目標ペースを上げていることもあり、ミスターサブスリーとのレース中の会話はない。ペースが上がっている分、心拍数も高めになっているが、離されないようにと食らいつく。

今回のレース会場は公園の周りを走る周回コースなのだが、一部で砂地があること。またスタート地点に戻る前に50メートルほどの高低差がある坂を上り下りするコース。これがなかなかしんどい。坂を下る時にはそれなりに重力にまかせて下っていくのだが、上りで心肺が悲鳴を上げる。1周目を終えた時点で『 これをあと2回やるのか? 』といくらか心が萎えていた。その坂を上りきったところで心拍数は180を超えていたのだ。身体的にも心肺にも不安が残る最初の5キロ。ペースはほぼ予定通り。だがこれからのペースアップに不安たっぷりで、1周目を終えた。
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これからの2周目というところ ↑

2周目。平地で心拍を戻そうと無駄の無い走りを意識する。『 前傾 』『 腰を立てる 』『 足の接地時間を短く 』『 足の回転を早く 』思いつくことは実践していく。でも心拍数が上がっている状態ではなかなか思い通りに進んではくれない。苦しさが先にきて、やろうとしていることをすぐに忘れてしまう。もっと効率よく走るには、『 短距離でのスピード走練習を強化せねばならんな。 』などと考えつつも、思い描くことが苦しさのあまり、すぐ吹き飛んでいく。いつしか自分の中で考えることは『 この横で走っているミスターサブスリーに負けない! 』というのがこのレースの目標に変わっていた。たとえミスターサブスリーといえど、フルマラソンの本番まで6カ月ほどある。まだ体も本気モードに入っていない。『 やってやる! 』 『 でも苦しい・・・ 』こんな気持ちがいつも交錯している2周目だった。

3周目。『 なぜこれをやっているの?おれ? 』という最後の5キロ。横にいるミスターサブスリーも息が上がってきている。いつしかペースどうこうよりも、『 負けない! 』が目標に変わり、ペースを上げるタイミングを考えていた。ここからペースを上げてもすでに限界は近いというか、今、ほぼ限界。やるとしたら・・・『 最後の最後、500メートルでやってやるぜ! 』ともくろんでいた3周目。どうやらこの男も同じことを考えていたらしい。しかも2キロ手前でスイッチ切り替えてペースアップ。ここから先、坂がある。あの上り坂を考えるとおれは絶対にペースをあげられない。そんなポイントで今までよりも明らかに早いペースに! 『 何おぅ!? 』 苦しそうにしていたのに・・・。底知れぬ体力に目を丸めながらも何とか自分の作戦実行を狙い、背中を追いかける。でも足があがらない。肺がもう膨らまない。『 空気くれ・・・・。』こんな状態。それでもゴールはすぐそこ。奇襲作戦実行前にあえなく先手をとられ、実力の差を見せつけられたが、最後の下り坂で何とかならんか。重力で早くならないか。なんて思ったが、駄目だった。今思うと2キロ手前で勝負が決まっていたのかも。結局は7秒差をつけられてのゴール。視認出来ているのに、追い付かない。何とも悔しい。でもこれが現在の実力差なのだな。きっと。

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ゴール手前のミスターサブスリー

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苦笑いでゴール

実走距離  15キロ
タイム   1:05:28
平均ペース 4:23/km
平均心拍  173

何とか目標の 4:25/km はクリアとなった。

 

 

 

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