早朝ランニング中にちょいちょい見かける一般家庭ごみ収集

日本でのごみ収集事情とオーストラリアのゴミ収集事情はそれぞれ違う。
これは国が変わればルールが変わる。というものである。
日本での細かいゴミの分別に慣れていたおれはこちらに引っ越してきたときに
明らかにいい加減な感じのゴミ分別には少々困惑し、またゴミ捨てに罪悪感すら感じていたくらいだ。

日本では住んでいた場所は神奈川県、藤沢市。実家は鎌倉にほど近い、大船にあり、
それぞれ自治体は異なるが、ゴミの分別事情での大きな差はなく、ビニールゴミやプラスチック、一般ゴミや缶類、ビン類などと分けて決められた曜日毎に捨てに行っていた。なので、隔週回収のゴミなどが仕事や帰省で捨てられなかったりするともれなくコンモリと貯まってしまうことになる。それらは行き場所をなくし、ベランダの隅においやられ、結局また忘れてしまうなんてこともしばしばだった。

私がオーストラリアで最初に住んだ場所はグレートバリアリーフでも有名な観光地の一つ、ケアンズ。ここは人口が15万人に満たない小さな港町であり、観光都市である。
ここではゴミの分別はほぼ ”ゼロ” に近かった。かろうじて、缶とビン、段ボールは別けていたくらいだろうか?今から10年以上も前の話なのでその状況は変わっているだろうが、こういったゴミ捨てについても初めての海外生活で大きなギャップを受けていた。

今住んでいるメルボルンでのゴミの分別事情もそれなりに大雑把なものだ。日本ではペットボトル1つ捨てるのにもキャップを外し、外のカバーを外し、それぞれを違うゴミに分別し、ボトルの中を水洗いしてペットボトル回収の日の朝7:00-8:00の間に所定の場所に捨てに行き、カラスなどが来ないようにカバーをかけること。こんな具合のところが多いのではないだろうか。メルボルンのゴミ捨て事情は全く異なる。

ゴミの分別に関しては、大きく分類すると【 一般ゴミ 】と【 リサイクルゴミ 】の2つだ。一般ゴミは家庭で出るゴミのほとんどを指す。それ以外をリサイクルといった感じ。

リサイクルゴミの括りとしては、段ボール、新聞、雑誌、缶、ビン類、牛乳やジュースが入っていたペットボトル、スプレー缶、缶詰の缶、プラスティックごみなど、日本の皆様からすると非常に大雑把でいい加減なレベルである。

こんな感じで家の前に置いておくと回収してくれるのだ。

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緑色のフタは一般ゴミで週1回回収。黄色いフタはリサイクルで隔週回収

様々な国籍と国民性を持つ面々が住んでいるここメルボルンでは、それぞれの性格もバラエティーに富んでいる。日本人のような人に対する細かい気遣いや思いやりを自然に習得している人とは違い、『 Youは何を他人にそんなに気を使っているだい?? 』 という人種だってたくさんいる。どちらがいいなんて決めるのは野暮な話だが、それでいいのかい?と思うほどゴミ捨て事情がいい加減。一般ゴミ、リサイクルゴミを一緒くたにしている人も多い。

いちいち他人のゴミ出しに口出し出来るわけでもないし、行政からも『 ちゃんとゴミ分別してください。』なんてお手紙が入ったり、通報が入った。なんてのも聞いたことがない。まぁ、なのでいい加減だ。

そして朝のランニング中にゴミ回収をしてくれているところに通りがかったので、
日本とは一味違うゴミ収集をご紹介したい。日本のゴミ収集車はトラックの後ろからゴミを回収し、飲み込んでいくのに対して、こちらのものは少し事情が違う。一部街中ではコンパクトな日本タイプのゴミ収集車も活躍しているのだが、比較的道の広いことが多い郊外エリアではこんなゴミ収集車が活躍している。

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朝陽に照らされてわかりにくいのだが、前から見るとこんな風貌をしている。
4トントラックほどの大きさである。トラックの横からアームが伸びているのが見えるだろうか。

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このアームがゴミ箱の脇腹をとらえ、バックドロップするかの如くトラックの上段へ持ち上げる。

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トラックの上まで持ち上げ・・・

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決まった。ゴミはトラックの上から飲み込む。

運転手のこのアームを操作する技術はすごい。匠の技である。これを1つ1つ運転席からやっていくのだ。

反対側から見るとこのようになる。

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アームを出し、脇腹を捉える。

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力任せに上に持ち上げる。

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決める。

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戻す。そして去る。

日本とはゴミ収集事情も大きく異なる。このゴミコンテナは各家庭に1つずつあり、裏庭やガレージに置いている人が多いのではないだろうか。いつでもゴミを捨てられるという環境はありがたいのだが、どこまで自然に優しいかは別問題である。

ダイエットにもマラソンにもトライアスロンにも全く関係ないが、朝ラン中のゴミ収集の現場に遭遇したので勝手に報告しておくことにする。

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