世界最大の砂漠を自転車で横断するサラリーマン冒険家のサポート⑪

シンプソン砂漠(恐るべき空白)

の続き

2019年9月14日

大島さん、朝から最悪の状態と顔に書いてある。あたしゃ寝てませんけど何か?という表情だ。

自分自身はというと、前日に続き最高の睡眠。暗くなっては寝て、夜明け前に起きている。食欲もあり、排泄もある。体の循環に何の問題もなく、そして、きっと太ってきている。なんと、丈夫な胃腸たち。

顔が半分ひきつっている自転車旅の張本人は、表情とは別の回答をする。荷物を含め70㎏の重量の自転車にまたがり。走る。という。

「やろう!」と言っている人にやめておけ。とは言えないし、そもそもそのサポートをするためにここへ来ている。

本人がそういうのであればそれを止める権利はない。だが、朝から気温が上がりまくっていたこの日は大島さんにとって悲劇の日となった・・・。

最初は順調に自転車に乗れていたものの・・・。

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砂丘が現れれば、そこは自転車を降りて、押していく。

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(道の真ん中の足跡はディンゴのもの)

体調が悪かったこともあり、短めに距離をとって5㎞先で待ち合わせしよう。となっていたものの・・・ 5㎞先、車の中で待てど暮らせど、一向にやって来ない。

気温でやられたか?と思いつつ、これは戻ろうと車をUターンさせようとした瞬間、瀕死の状態で自転車にもたれかかりつつ、自転車が彼を引っ張っているのか、それとも下り坂の重力がそうしているのか、決して大島さんの力ではないであろう状態で、絵に描いたようなフラフラ具合で5㎞先に到着した。

近づいてみると、全くもって笑えない。ぎっくり腰だという。

そんなん今なる??

どうも砂の深い登坂で70㎏のバイクを引っ張り上げようとしたときにそうなってしまったらしい。

これが苦悶の表情です。というような顔をしている。歯ぎしりをしながら、もんどりうつ。

「今は写真は撮ってくれるな。」と大島さん。

『いやいやいやこれも記録でしょう。』ということで状況証拠は押さえるが、本人は本当に死にそうな顔だ。

IMG_3263へたり込んで・・・。

IMG_3264うなだれて・・・。

IMG_3266背中で泣いて・・・。

IMG_3268もんどりうつ。

個人的にはぎっくり腰の経験はないが、異常な痛さらしい・・・。それでもヘンタイ故、さらに走る!と言ってきかない。

何故こんな状況でこんなことをやるのか、普通は意味が分からないと思う。個人的感想で言うと『トライアスロンの経験がある自分としてはちょっとわかる。』

本人がやると言っているのだ。今はそのサポートに来ているのだし、出来るのなら・・・。

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でも外は40度にもなろうとしている昼前の砂漠。ここにいては危険。『せめて車で頭と体を冷やしてほしい。』と車に乗って暫しエアコンのきいた車内で休憩。

いや、しかし。あんた、死にそうよ・・・。

休憩あけ、以後、2㎞おきに待ち合わせをする。こちらも心配で2㎞と言いつつ、300mおきに車を停めてバックミラーに写る大島さんを確認する。

上からも下からも水分を出し続け、ぎっくり腰で満身創痍の状態で、この日の30kmに差し掛かった。本人も気力と精神を奮い立たせて挑んでいるものの、この状況ではどうにもならない。

ここへ来てようやくというか、本人から本日の目標到達点まで車に乗る。という発言が・・・。とても砂漠を自転車で走るなんていうレベルの話ではない。

少しでも早く乗るべきであったのだ・・・。止められない状況でもあったが、こちらが半ば強引に終わらせてもいいと言えるくらいのものだったのかもしれない。

残念だが一旦車へ。大島さんとバイクと荷物を車に乗せ、先に進む。しかし、今度は車に災難が。

いくつもの砂丘の山を越える道中、『この砂丘を超えられるはず!』高を括ったのがまずかったか。思いのほか深い砂地の砂丘に、完全にはまってしまった。

何度か経験があるが、この砂にはまるというのは本当に大変。別の車がいれば牽引してもらえるのだが、今のこの状況ではそうはいかない。

日も落ちかけている。1日にすれ違う車はほんの数台。都合よくここへ牽引してくれる車が通ってくれるとは思えない。そろそろ寝床をさがそうか。と言っている日暮れ時に起こったことで周りに車が来る気配すらない。

登坂途中で止まってしまうと、もう前に車を動かすことはできない。

かといって、大砂漠のど真ん中で助けを待っていられる状況でもない。車から出て埋っているタイヤ手前の砂を掻き出し、さらに空気を抜いていく。

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いくつかある4輪駆動の設定を最強モードにして、重力を利用して坂の下へとはい出る。加速をつけて倍の速度で砂丘に侵入し、砂丘をはい上がる。

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これからいくつものこんな砂丘の山を越えていかなければいけないのか。しんどいな・・・。

そして夕飯の準備の時に大島さんが自らの口で言ったこと・・・。

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「もうこのままでは続けられない・・・。この先も車に乗せてほしい。」 本人からしたら苦渋の決断・・・。頑なに自転車に跨ることを選んできた大島さんが・・・。

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大島さん、夕飯のドライフードの味がわからないくらい、落ち込んでいたのでは?
それほど背中と腰の痛みに耐えられなかったのであろう・・・。栄養失調とほとばしる腰痛を抱え、30㎞とちょっとを走ったところで、車での搬送を決めた日だった。

本日も何もない場所で宿をとる。素敵すぎる。
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(写真がダメダメなのだが・・・。)

へ続く。

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コメント

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